3月31日
2025年3月31日 12時00分春3月は、別れと出会いの季節である。
本校でも先日、離任式が行われた。不思議なもので、離任式を済ませると、通い慣れた学校が、全く違う景色に見える。
教員にとって、3月31日は特別な日。
本校で勤務する最後のこの日、次に来られる方がスムーズに仕事ができるよう、最後まで、念入りに文書整理を行う先生。受け持っていた教室を、しみじみと、いつも以上に丁寧に掃除し、教室の隅々までタオルで磨き上げる教員の後ろ姿。別れを惜しみながら、最後に一緒に部活動に励む教員の姿などを目にした。
今、この先生方は、何を考え、今日、この日を迎えられているのだろうか。その複雑な気持ちを思うと、私は簡単には声をかけられなかった。
勤務年数は違えども、西農を想う気持ちは、皆同じである。それぞれのお立場から、本校の教育活動を支えていただき、感謝しかない。私ども留任する者たちは、先生方の業績や思いを受け継ぎ、西農の発展、生徒の幸せに向け、まい進する所存でいる。転出される9名の先生方の新天地での、御活躍、御健勝、御多幸を祈念する。
明日から4月。多くの先生方を送り出し、さみしい思いをしていた学校に、新たに先生方をお迎えする。また新たな1年間が始まる。