本校石鎚黒茶の揉み作業を行いました。
2020年7月29日 18時20分本校円山農場で製造している石鎚黒茶の揉み作業を実施しました。昨日の団体のお茶同様、発酵熱も上がり、カビも繁殖、順調のようです。
揉み作業を終えたお茶は、今度は空気を抜き、2次発酵(嫌気発酵)させます。1か月程度かかるため、次の干し作業は、2学期です。
石鎚黒茶とは?
西条市の伝統である「石鎚黒茶の製造技術」は、平成30年、四国山地の発酵茶の製造技術として、食文化で初めて「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択されました。そして令和5年、国の「重要無形民俗文化財」に指定されました。
石鎚黒茶はここ西条市に伝わる伝統のお茶です。江戸時代より昔、各家庭で製造されていました。販売されたり、お遍路さんのおもてなしに使われたお接待のお茶でした。しかし、最後の伝承者となった曽我部さんの遺志を引き継ぎ、現在、製造を行う団体はわずか3団体のみ。幻のお茶となっています。このままでは大切な伝統文化が無くなってしまう可能性が出てきているのです。
お茶は、大きく分けて不発酵茶と発酵茶の2つに分類されます。不発酵茶とは緑茶です。この発酵茶の中には半発酵茶のウーロン茶、全発酵茶にあたる紅茶があります。紅茶は一段発酵ですから、石鎚黒茶は、世界でも類を見ない希少なお茶となります。
石鎚黒茶SELプロジェクト
私たちSELプロジェクトチームは、平成30年、当時の先輩方が研究活動を開始したことが始まりです。私たちの目標は石鎚黒茶をつないでいくため、生産団体の方々をさまざまなアプローチの仕方で支援していくことです。そのため製造から商品開発、普及活動を展開しています。
SELとは、2つの意味を持ちます。一つは、「Saino Expert Laboratory」西条農高の優れた研究活動チームという意味です。もう一つは、西条農高の3学科合同研究チームという意味で「食農科学科」「環境工学科」「生活デザイン科」のそれぞれの頭文字を意味します。地域の伝統文化を伝承するため活動しています。
本校円山農場で製造している石鎚黒茶の揉み作業を実施しました。昨日の団体のお茶同様、発酵熱も上がり、カビも繁殖、順調のようです。
揉み作業を終えたお茶は、今度は空気を抜き、2次発酵(嫌気発酵)させます。1か月程度かかるため、次の干し作業は、2学期です。