石鎚黒茶の蒸し作業に参加しました!
2021年7月21日 17時45分製造団体であるピースさんを訪れ、石鎚黒茶の蒸し作業に参加しました!
石鎚黒茶とは?
西条市の伝統である「石鎚黒茶の製造技術」は、平成30年、四国山地の発酵茶の製造技術として、食文化で初めて「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択されました。そして令和5年、国の「重要無形民俗文化財」に指定されました。
石鎚黒茶はここ西条市に伝わる伝統のお茶です。江戸時代より昔、各家庭で製造されていました。販売されたり、お遍路さんのおもてなしに使われたお接待のお茶でした。しかし、最後の伝承者となった曽我部さんの遺志を引き継ぎ、現在、製造を行う団体はわずか3団体のみ。幻のお茶となっています。このままでは大切な伝統文化が無くなってしまう可能性が出てきているのです。
お茶は、大きく分けて不発酵茶と発酵茶の2つに分類されます。不発酵茶とは緑茶です。この発酵茶の中には半発酵茶のウーロン茶、全発酵茶にあたる紅茶があります。紅茶は一段発酵ですから、石鎚黒茶は、世界でも類を見ない希少なお茶となります。
石鎚黒茶SELプロジェクト
私たちSELプロジェクトチームは、平成30年、当時の先輩方が研究活動を開始したことが始まりです。私たちの目標は石鎚黒茶をつないでいくため、生産団体の方々をさまざまなアプローチの仕方で支援していくことです。そのため製造から商品開発、普及活動を展開しています。
SELとは、2つの意味を持ちます。一つは、「Saino Expert Laboratory」西条農高の優れた研究活動チームという意味です。もう一つは、西条農高の3学科合同研究チームという意味で「食農科学科」「環境工学科」「生活デザイン科」のそれぞれの頭文字を意味します。地域の伝統文化を伝承するため活動しています。
製造団体であるピースさんを訪れ、石鎚黒茶の蒸し作業に参加しました!
國學院大學主催の「地域の伝承文化に学ぶコンテスト」で優秀賞を受賞しました!残念ながら全国表彰式はありませんでしたが、見事全国で評価されました。
https://www.kokugakuin.ac.jp/about/efforts/p23/16dc-re
東予地方局で行われた石鎚黒茶新茶試飲会に参加しました!愛媛県、西条市、製造3団体の試飲会に初めて高校生として参加。研究活動報告や商品開発スイーツの試食会などを行いました。私たちの活動が認められた参加となり、緊張しながらも楽しく貴重な経験となりました!NHKや南海放送、EAT、ハートネットワークのテレビ取材に、愛媛新聞の取材も受け活動のPRができました!テレビ放送は10月21日(火)の各局ニュース番組で放送予定です!
各団体からの現状報告 団体の展示
本校の研究報告 新茶試飲
試食スイーツ どれもおいしい!
黒茶をパック詰めしました。パッケージも少し変更。少し高級感のあるデザインに。
生活デザイン科黒茶スイーツガールが商品開発中。若者に伝統を伝えるスイーツとして、ババロア、どら焼きを製造しました!
愛媛県、西条市、黒茶製造3団体と行う石鎚黒茶新茶試飲会で展示の予定です!
黒茶ババロア
黒茶ドラ焼き
パネルも製作しました!
食品製造班が、実習で石鎚黒茶の焼き菓子を製造しました!シフォンケーキとビスケット。お茶の風味が広がるおいしい焼き菓子です!
黒茶葉を練り込んだシフォンケーキ
黒茶ビスケット
食の創造館作成の西条市食つうしん「SAKU:Re(サクリ)」の2020秋号が石鎚茶の特集となり、本校の取組が紹介されました!
石鎚黒茶伝承のため、黒茶がお遍路さんに振舞われた原点を求め、63番札所の吉祥寺を訪れました。お遍路さんに振舞ってもらったり、黒茶の展示等ができないがと相談中です。
西条市「食の創造館」が発刊する情報誌「SAKU:Re」(サクリ)の9月号で石鎚黒茶の特集となったことを受け、西条市の取材を受けました。干し作業を行う様子を取材していただきました。記事が楽しみです。
8月28日(金)
2次発酵を終え、干し作業を行いました。発酵も良く、今年はしっかり日に当てて良い色に変わりました。
左が干した直後、右が干した後、色が黒く変色したのが分かるでしょうか?