黒茶の蒸し作業
2020年7月28日 10時05分7月22日
福祉協議会の指導の下、蒸し作業を行いました。先日の体験と踏まえ、細かな注意点や指導を受け、本校のお茶も無事蒸し作業が完了できました。本校円山農場での1週間の保管を行います。糸状菌の1次発酵のスタートです。
石鎚黒茶とは?
西条市の伝統である「石鎚黒茶の製造技術」は、平成30年、四国山地の発酵茶の製造技術として、食文化で初めて「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択されました。そして令和5年、国の「重要無形民俗文化財」に指定されました。
石鎚黒茶はここ西条市に伝わる伝統のお茶です。江戸時代より昔、各家庭で製造されていました。販売されたり、お遍路さんのおもてなしに使われたお接待のお茶でした。しかし、最後の伝承者となった曽我部さんの遺志を引き継ぎ、現在、製造を行う団体はわずか3団体のみ。幻のお茶となっています。このままでは大切な伝統文化が無くなってしまう可能性が出てきているのです。
お茶は、大きく分けて不発酵茶と発酵茶の2つに分類されます。不発酵茶とは緑茶です。この発酵茶の中には半発酵茶のウーロン茶、全発酵茶にあたる紅茶があります。紅茶は一段発酵ですから、石鎚黒茶は、世界でも類を見ない希少なお茶となります。
石鎚黒茶SELプロジェクト
私たちSELプロジェクトチームは、平成30年、当時の先輩方が研究活動を開始したことが始まりです。私たちの目標は石鎚黒茶をつないでいくため、生産団体の方々をさまざまなアプローチの仕方で支援していくことです。そのため製造から商品開発、普及活動を展開しています。
SELとは、2つの意味を持ちます。一つは、「Saino Expert Laboratory」西条農高の優れた研究活動チームという意味です。もう一つは、西条農高の3学科合同研究チームという意味で「食農科学科」「環境工学科」「生活デザイン科」のそれぞれの頭文字を意味します。地域の伝統文化を伝承するため活動しています。
7月22日
福祉協議会の指導の下、蒸し作業を行いました。先日の体験と踏まえ、細かな注意点や指導を受け、本校のお茶も無事蒸し作業が完了できました。本校円山農場での1週間の保管を行います。糸状菌の1次発酵のスタートです。
課題研究の時間を利用し、石鎚黒茶の製造準備を進めました。茶葉を収穫したり、桶を洗ったりと準備は万全!
今年も西農石鎚黒茶を作り上げます!
今年も石鎚黒茶の製造がスタートしました。
食農科学科果樹班2.3年生が体験に参加しました。今年もいいお茶ができますように。
5月20日(水)
本校イベント広場で、石鎚黒茶振興協議会への挿し木技術指導を行いました。適切な距離を取りつつ、丁寧で分かりやすい説明を心がけ、参加した方々にも喜んでいただきました。今回挿し木した山茶は石鎚より採取してきました。時間はかかりますが、少しずつ増やすことができれば、山茶を使った黒茶の安定生産ができるはずです。
石鎚黒茶振興協議会との山茶の挿し木技術指導に向けて、作業パンフレットとコロナウイルス感染拡大防止のためのフェイスガードを製作しました。ラミネートフィルムを利用し、防水パンフレットとフイルムとして活用しました。挿し穂苗の準備や展示パネル等も作成し、これで明日の準備は大丈夫です。
今年も黒茶の材料となる茶の原種である山茶(ヤマチャ)の挿し木を行いました。今年は、愚禿山の山之内さんの山茶ではなく、10年前まで石鎚中村地区で黒茶を製造していた曽我部さんの茶畑を訪問し、石鎚山間の原種に近い山茶を使用しました!
2月、四国中央市で行われた「高校生による歴史文化PRグランプリ」が行われ、石鎚黒茶プロジェクトチームが出場しました。プレゼン発表を行い、見事最優秀賞を受賞しました!
えひめ地域づくりアワードユース2019の表彰式が行われ、石鎚黒茶プロジェクトチームが特別賞を受賞しました!
1月、大洲青少年交流の家で行われた令和元年度農業クラブ各種発表県大会に出場し、見事最優秀賞を受賞しました!また、意見発表で出場した西原さんも最優秀賞を受賞し、ダブル受賞!
10月、丹原もぎたて祭で「石鎚黒茶」を初めて販売しました!今後は地域イベントでアンテナショップを開催し、随時販売していく予定です。