第63回西条市産業祭で生産団体とともに展示を行いました!
2023年11月16日 17時54分本校で行われた西条市産業祭で「石鎚黒茶」の展示ブースが出展。生産団体の方々とともに、私たちも活動記録や展示を行い、来場者に「石鎚黒茶」をアピールしました。
石鎚黒茶とは?
西条市の伝統である「石鎚黒茶の製造技術」は、平成30年、四国山地の発酵茶の製造技術として、食文化で初めて「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択されました。そして令和5年、国の「重要無形民俗文化財」に指定されました。
石鎚黒茶はここ西条市に伝わる伝統のお茶です。江戸時代より昔、各家庭で製造されていました。販売されたり、お遍路さんのおもてなしに使われたお接待のお茶でした。しかし、最後の伝承者となった曽我部さんの遺志を引き継ぎ、現在、製造を行う団体はわずか3団体のみ。幻のお茶となっています。このままでは大切な伝統文化が無くなってしまう可能性が出てきているのです。
お茶は、大きく分けて不発酵茶と発酵茶の2つに分類されます。不発酵茶とは緑茶です。この発酵茶の中には半発酵茶のウーロン茶、全発酵茶にあたる紅茶があります。紅茶は一段発酵ですから、石鎚黒茶は、世界でも類を見ない希少なお茶となります。
石鎚黒茶SELプロジェクト
私たちSELプロジェクトチームは、平成30年、当時の先輩方が研究活動を開始したことが始まりです。私たちの目標は石鎚黒茶をつないでいくため、生産団体の方々をさまざまなアプローチの仕方で支援していくことです。そのため製造から商品開発、普及活動を展開しています。
SELとは、2つの意味を持ちます。一つは、「Saino Expert Laboratory」西条農高の優れた研究活動チームという意味です。もう一つは、西条農高の3学科合同研究チームという意味で「食農科学科」「環境工学科」「生活デザイン科」のそれぞれの頭文字を意味します。地域の伝統文化を伝承するため活動しています。
本校で行われた西条市産業祭で「石鎚黒茶」の展示ブースが出展。生産団体の方々とともに、私たちも活動記録や展示を行い、来場者に「石鎚黒茶」をアピールしました。
全国産業教育フェアに参加し、SELプロジェクトチームの取組を報告しました。石鎚黒茶パウンドケーキの試食アンケートを実施し、全国から参加した高校生や教職員、教育委員会や一般の方々にアピールしてきました。
今年もおいしい西農石鎚黒茶が完成しました!SELプロジェクトとして4年ぶり、メンバーにとっては初めてのお茶づくり!団体の方々のご指導もあり、おいしいお茶になりました!今後はイベントなどでの販売も行っていく予定です!
食農科学科2年生の食品製造の実習で石鎚黒茶を使ったパウンドケーキを製造しました!2年生も実習もたくさん経験し、技術も向上してきています!
9月23日(土)24日(日)に松山市城山公園で行われたイベントに参加、石鎚黒茶の茶葉とパウンドケーキを販売しました!多くの人でにぎわい予定販売を大きく超えました!また、愛媛朝日テレビのなるちかも出演!活動をアピールしました!
2次発酵に成功し、黒茶の天日干し作業です。黒さを出すためにしっかりと日に当てる必要があります。緑の葉が、日に当てると黒く変色しました。プロジェクトチームは、現在日本で唯一、無形民俗文化財の黒茶製造工程を経験した高校生となりました!
西条青年会議所が実施した異業種交流会にSELプロジェクトチームが参加。黒茶の製造団体である「さつき会」の方々も参加しており、今年の新茶の様子について情報交換もできました。
黒茶製造の第1段階、1次発酵に成功です。もみ作業を行いました。2次発酵を入ります。
製造団体のピースとの黒茶製造に参加、本校分の製造もかねて蒸し作業の工程が理解できました!
団体の行う黒茶製造に参加させていただきました!製造理解の深まりと労働力支援を行うことができました。