挿し木の技術指導に向けた準備
2020年5月20日 17時11分石鎚黒茶振興協議会との山茶の挿し木技術指導に向けて、作業パンフレットとコロナウイルス感染拡大防止のためのフェイスガードを製作しました。ラミネートフィルムを利用し、防水パンフレットとフイルムとして活用しました。挿し穂苗の準備や展示パネル等も作成し、これで明日の準備は大丈夫です。
石鎚黒茶とは?
西条市の伝統である「石鎚黒茶の製造技術」は、平成30年、四国山地の発酵茶の製造技術として、食文化で初めて「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択されました。そして令和5年、国の「重要無形民俗文化財」に指定されました。
石鎚黒茶はここ西条市に伝わる伝統のお茶です。江戸時代より昔、各家庭で製造されていました。販売されたり、お遍路さんのおもてなしに使われたお接待のお茶でした。しかし、最後の伝承者となった曽我部さんの遺志を引き継ぎ、現在、製造を行う団体はわずか3団体のみ。幻のお茶となっています。このままでは大切な伝統文化が無くなってしまう可能性が出てきているのです。
お茶は、大きく分けて不発酵茶と発酵茶の2つに分類されます。不発酵茶とは緑茶です。この発酵茶の中には半発酵茶のウーロン茶、全発酵茶にあたる紅茶があります。紅茶は一段発酵ですから、石鎚黒茶は、世界でも類を見ない希少なお茶となります。
石鎚黒茶SELプロジェクト
私たちSELプロジェクトチームは、平成30年、当時の先輩方が研究活動を開始したことが始まりです。私たちの目標は石鎚黒茶をつないでいくため、生産団体の方々をさまざまなアプローチの仕方で支援していくことです。そのため製造から商品開発、普及活動を展開しています。
SELとは、2つの意味を持ちます。一つは、「Saino Expert Laboratory」西条農高の優れた研究活動チームという意味です。もう一つは、西条農高の3学科合同研究チームという意味で「食農科学科」「環境工学科」「生活デザイン科」のそれぞれの頭文字を意味します。地域の伝統文化を伝承するため活動しています。
石鎚黒茶振興協議会との山茶の挿し木技術指導に向けて、作業パンフレットとコロナウイルス感染拡大防止のためのフェイスガードを製作しました。ラミネートフィルムを利用し、防水パンフレットとフイルムとして活用しました。挿し穂苗の準備や展示パネル等も作成し、これで明日の準備は大丈夫です。
今年も黒茶の材料となる茶の原種である山茶(ヤマチャ)の挿し木を行いました。今年は、愚禿山の山之内さんの山茶ではなく、10年前まで石鎚中村地区で黒茶を製造していた曽我部さんの茶畑を訪問し、石鎚山間の原種に近い山茶を使用しました!
令和2年度、今年もバナナの越冬に成功しました!つぼみがつくのが楽しみです。今年こそ西条産バナナが収穫?
2月、四国中央市で行われた「高校生による歴史文化PRグランプリ」が行われ、石鎚黒茶プロジェクトチームが出場しました。プレゼン発表を行い、見事最優秀賞を受賞しました!
えひめ地域づくりアワードユース2019の表彰式が行われ、石鎚黒茶プロジェクトチームが特別賞を受賞しました!
1月、大洲青少年交流の家で行われた令和元年度農業クラブ各種発表県大会に出場し、見事最優秀賞を受賞しました!また、意見発表で出場した西原さんも最優秀賞を受賞し、ダブル受賞!
11月、愛媛新聞社を訪問しました。バナナを視察し技術指導を行いました。
冬が近づいてきました。越冬に向けて、保温のためのビニール処理を行いました。無事に越冬できますように・・・・。
10月、丹原もぎたて祭で「石鎚黒茶」を初めて販売しました!今後は地域イベントでアンテナショップを開催し、随時販売していく予定です。
10月21日
愛媛新聞社からバナナの苗が3本届きました。品種による生育の違いや越冬研究のため、3種類の株となっています。